読書百冊意自通ズ覚書

読んだあと、何かしらの余韻を残していく物語たちを、みんなどんな風に読んでいるのだろう?The note of reading one hundred books makes you understand more clearly.

2010-01-01から1年間の記事一覧

冒険者たち

グラスハートは1巻が出た時から読んでいた。当時もうすでにこの作家の本を読んでいなかったはずなんだけど……橋本みつるのイラスト[1]がよかったから手に取ったのだろうか。 冒険者たち―GLASS HEART (コバルト文庫) 作者: 若木未生,羽海野ちか 出版社/メーカ…

日本語のために

本書は昭和四十年代に盛んに取り上げられていた「国語改革」の動向というものを見、それについての丸谷才一氏の意見――当時の論調と氏の考える国語改革のあり方というもの――が書かれている本である。 日本語のために (1978年) (新潮文庫) 作者: 丸谷才一 出版…

子ども向け英語絵本。― 快読100万語!ペーパーバックへの道

この本に従って最近イロイロ手を付けている。 と、いっても洋書は高いし、とにかくたくさん読むことがポイント。 そこでちょっと面倒だったけど、母校の大学図書館で借りて、もりもり読んでいる。(本書を読んだ人はわかると思うけど、とりあえず多少は英語…

ものぐさ精神分析

かなり昔に中々面白いからと親に勧められた本である。確か、高校生の時だったと思う。 理解の授業でダーウィンの進化論とか、相似器官、相同器官をやっていて、キリンの首が長くなったことについて話している時に、「象は鼻が長くなりたい、と思ったから長く…

熊を放つ/上下

読み終えるのに、とても時間がかかった本書。それというのも、殊に上巻の前半が非常に読みにくかったせい、である。 しかし、果たしてアーヴィングの文章が読みにくいのか、訳者の訳が読みにくいのか、判断つきかねるので、まだその結論は出さないでおくこと…

太宰治・人と作品 1

恩師に借りた本。この清水書院のCentury Booksというのは作家についと作品について書かれたシリーズで、全38冊あり、恩師は全て持っているそうだ。さすがです。 授業で使う(勉強する)ために若い頃買ったらしい。確かに授業で使えそうで、ためになる。そん…

オンリー・ミー ~私だけを~

友人が貸してくれた本なのだが、 けっこう長いことほっぽり出してあって[1]、次に会う時までに読み終わらねばならぬ!と息せき切って読み終えた。なぜなら、前半はいまいちだからだ。 しかし後半はすごく面白くて、電車の中で何度も肩が震えてしまった。ま、…

ソフィーの世界~哲学者からの不思議な手紙/上

哲学の本というのは初めて読んだ。この本、当時バカ売れしたベスト・セラー本だが、それにしては難しい気がする。まぁ、哲学の本なんだからある程度難しいのは当たり前か。 色々な哲学者の色々な、そして微妙に違う主張が続くので、途中でわけがわからなくな…

無意識の構造

個性的であるとか文学的であるとかいうことをまったく考えなければ、河合隼雄はもの凄く文章が上手である。そう深く思わせる本だと思う。 とても難しい内容なのに、実にわかりやすい。丁寧に説明されているし、何より文体が、というか文章そのものが軽い。の…