何かを残して終わった物語について、徒然に思い続けてしまうことが度々ある。そんなとき、「一体他の人はどんな風にこの物語を読んでるのだろうか?」ということが頭をよぎった。けれど、よくも悪くも個人としてどう「読んだ」のか、率直にどうだったのかという「感想文」的なものにはあまりお目にかかれなかった。
それから、私は「読書百冊意自通ズ覚書」とノートに銘打って、とんでもなくだらだらと、しかし自分の感じた事を正直に書く、という事だけを命題に、要する に「読書感想文」を書き続けた。
それがこの覚書である。
毎回日記のように感想文を書き綴ったので、内容は極めて日記的かつ個人的なものである。こういうのを、「日記的感想文学」とかいう、新しいジャンルとして開拓できると、個人的には大変都合がいい。のだけれど。
とにかく、「率直に書く」という事を第一の命題としているので、次第に私の「無知さかげん」とか「無教養さかげん」とか「無才さかげん」とかがあらわに なってくると思う。しかしそんなときは、この覚書の主旨が、すなわち「率直さ」であることを思い出していただきたい。
この覚書はあくまで個人的読書感想です。
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