読書百冊意自通ズ覚書

読んだあと、何かしらの余韻を残していく物語たちを、みんなどんな風に読んでいるのだろう?The note of reading one hundred books makes you understand more clearly.

[国内]-村上春樹

レキシントンの幽霊

本格的な村上春樹の小説(短編集だけど)の覚書は初めてじゃないだろうか?まあそれだけ『ねじまき鳥クロニクル』の後のスプートニクなどが耐えられなかった[1]ということだろう。 この本を読む気になったのは、村上作品を読まなくなってしまう前の短編集だ…

'THE SCRAP' 懐かしの一九八〇年代

村上春樹、覚書初登場。つまり、この覚書を始めてから一度も村上春樹を読んでいなかったということになる。ちょっと驚きの事態だ。[1] テーマごとにいちいちコメントしていると長いものになってしまうので、ここではいくつかピックアップして感想を書きたい…

翻訳夜話2 サリンジャー戦記

タイトルの通り、本書は2003年4月に出版された村上訳のサリンジャー著『キャッチャー・イン・ザ・ライ』について語られていて、『キャッチャー』とサリンジャー以外の事については一切書かれていない。 『キャッチャー』出版の直前に「泣く泣く巻末から外す…

翻訳夜話

基本的には翻訳をやりたい人(又はしている人)向けの本だ[1]ったと思う。 もちろん、翻訳する、、わけではなくても、興味があったり、翻訳小説をよく読んだりする人であれば興味深く読める内容だろう。 このように実際翻訳を――特に小説の、ということになる…