読書百冊意自通ズ覚書

読んだあと、何かしらの余韻を残していく物語たちを、みんなどんな風に読んでいるのだろう?The note of reading one hundred books makes you understand more clearly.

[外国]-C. ドイル

シャーロック・ホームズ最後の挨拶

シャーロック・ホームズの作品もだいぶ読んでしまったが、いつ何時その作品をひも解いても、その楽しみというものが損なわれることがない。どんな時もホームズとワトソン博士に再び巡り会える楽しみを感じさせてくれる。だからこそ、世にはシャーロキアンな…

四人の署名

なかなか面白かった。 物語の後半部分の、犯人の動機に至るまでの経過というのには、いつもながら驚かされる。 なんだってこんな話――特にそれまで過ごしてきた土地がイングランドから遠く離れていることへの驚き――になっちゃうんだ?という。 そしてまた、今…

緋色の研究

新潮文庫でずっとシャーロック・ホーム ズのシリーズを読んでいたのだが、創元推理文庫でも出ていることがわかって探してみた。 手に取ってみるとなんと訳者が阿部知二なので、一も二もなくこちらで読むことにした。そしてやはり読みやすかった。 ここが読み…

バスカヴィル家の犬

シリーズ最長編がこの『バスカヴィル家の犬』である。 けっこうホームズって変人だよなと、回を追うごとに感じる。(もっとこう、高貴な紳士って感じなのかと思ってたのだ)世のシャーロキアン諸君は、ホームズのこの偏屈ぶりにノック・アウトされているのだ…

恐怖の谷

ドイル卿、加えて私の好きな翻訳者、阿部知ニ[1]氏。こういう組合せになると、訳がうまいとか下手とかいう事に気を取られなくていい。その先のところから始められる。 巻末の解説によると、 「内外を問わずドイルの長篇では『バスカヴィル家の犬』がもっとも…

シャーロックホームズの事件簿

翻訳された外国小説を、最近以前にも増して読んでいる。そのせいか、文章の良し悪しというものが掴めるようになってきた気がする今日この頃。 しかしその、文章の良い・悪いというのが、 1. 翻訳者の力量による 2. 原作者の文章力による のどちらなのかとい…