読書百冊意自通ズ覚書

読んだあと、何かしらの余韻を残していく物語たちを、みんなどんな風に読んでいるのだろう?The note of reading one hundred books makes you understand more clearly.

2008-01-01から1年間の記事一覧

崖の上のポニョ

崖上のポニョを観て来た。間に合った~[:汗:] ジブリを映画館で観るのは二回目。「もののけ姫」以来。 崖の上のポニョ シアターは初めて行った新宿バルト9。ポニョはシアター3という、比較的小さめの劇場での上映だった。 バルト9はその名の通り9つの劇場が…

二十世紀を読む

山崎正和氏は本書で初めて知ったのだが、この人、すごい。大学院教授であり、劇作家ということ。評論の専門家らしい。 基本が、というか、ルーツが「劇作家」という、ひじょうに文学寄りの人なので、感覚的にも知識的にも、丸谷と相性抜群なのかもしれない。…

'THE SCRAP' 懐かしの一九八〇年代

村上春樹、覚書初登場。つまり、この覚書を始めてから一度も村上春樹を読んでいなかったということになる。ちょっと驚きの事態だ。[1] テーマごとにいちいちコメントしていると長いものになってしまうので、ここではいくつかピックアップして感想を書きたい…

小学生に授業

国際日本文化研究センターの教授が、小学生に自分の専門分野に着いて講義した授業記録が本書だ。 この『小学生に授業』をするという発想が面白いと思う。どんなに高名な大学教授でも (国際日本文化研究センター教授は、皆世界的権威ばかりらしい)「小学生…

衝撃的なあまりに衝撃的な - 氷室冴子氏の訃報

氷室冴子さんが逝去した。 訃報:氷室冴子さん51歳=作家 ニュースを知った友人からのメールで知らされた。 氷室さんの小説は、私にとって小説を読むこということの原体験だった。 ここで語るにはあまりに思い入れがありすぎて、多くは語れないけれど、本当…

やじきた学園道中記

安野モヨコが『監督不行届』で、 「あたしだってエロイカ[1] 一気読み!とかしたい!」 などと書いていて、 「そりゃーできるんならしたいもんだよ」 と思っていたけれど、今回実際一気読みしたのは『やじきた学園道中記』。 読んでいてあまりに面白くって、…

桜もさよならも日本語

国語読本[1]などという、何やら堅苦しい本なのに、さすがに丸谷、分かりやすく、興味深く書いて呉れた。 こんなに入り込んだ内容なのに、読んでいる間、全然立ち止まらずにすんなり進めるのは丸谷の手腕の賜物だろう。本当にこの人は文章が上手い。ほとほと…