読書百冊意自通ズ覚書

読んだあと、何かしらの余韻を残していく物語たちを、みんなどんな風に読んでいるのだろう?The note of reading one hundred books makes you understand more clearly.

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

世界の七不思議

世界の七不思議という本を、深く考えずに教養でも身につくかと思って手に取ったら、建物のことばかりが書かれていた。世界の七不思議って、建築物のことを言う[1]のだそうだ。知らなかった。 七不思議というとナスカの地上絵とかピサの斜塔だと思っていたけ…

日本語で一番大事なもの

すごい。としか言いようがない。 大野晋もすごいのだが、この人は自分の畑の話なので(それでもその分析や発想・発見、切口などなど、すごいのだろうけど)置いておくとして、丸谷である。 アナタは何者?だって研究対象はジョイス[1]だったはず。 以前、国…

四人の署名

なかなか面白かった。 物語の後半部分の、犯人の動機に至るまでの経過というのには、いつもながら驚かされる。 なんだってこんな話――特にそれまで過ごしてきた土地がイングランドから遠く離れていることへの驚き――になっちゃうんだ?という。 そしてまた、今…

ヴィヨンの妻

勝手に『ヴィヨンの妻』は中編小説だと思っていた。なぜなら、文庫の厚さが中編くらいだったから。短編だったのか。 太宰は短編の作家なのだと、ここまできてやっと納得した。(あんまり考えていなかった)おまけに、その短編というのが、同じような話――つま…