読書百冊意自通ズ覚書

読んだあと、何かしらの余韻を残していく物語たちを、みんなどんな風に読んでいるのだろう?The note of reading one hundred books makes you understand more clearly.

崖の上のポニョ

 崖上のポニョを観て来た。間に合った~[:汗:]

 ジブリを映画館で観るのは二回目。「もののけ姫」以来。

 崖の上のポニョ

 

 シアターは初めて行った新宿バルト9。ポニョはシアター3という、比較的小さめの劇場での上映だった。

 バルト9はその名の通り9つの劇場があり、数字が大きくなるに従ってキャパも大きくなるらしい。中は新しいだけに綺麗だし、音響もいいし、椅子も座り心地まあまあで、また行ってもいいなあという感じ。

 

 で、ポニョですが、その前に余談だけど、ポニョって最近のジブリ作品としては、なんか見るからに地味な気がする。ハウルとか千と千尋みたいに、パッと見の派手さがない。

 にも関わらず、どうしてみんな見に行っているのかというと、それは あの歌のせい だと思うんだな。

 

 ♪ポーニョポニョポニョさかなの子~♪

 

 耳について離れない…… 思わず口ずさんでしまう人も少なくないはず。

 大橋のぞみちゃんもかわいいけど、あの「藤岡藤巻ってなんなのさ……」と思ったりしてね。なんかそれですごく注目しちゃうんじゃないかなぁ。

 というわけで、ここに歌に洗脳されて劇場まで足を運んだ人間が一人……

 

  映像は絵本みたいな感じで、とても綺麗だった。

 アニメーションの部分と、景色や背景の部分が全然テイストが違うんだけど、それが気にならない。

 海や水の表現が丁寧で、音もとてもうまく再現されていて、THE☆職人技という感じがした。 特に波や海の描き方はものすごくて、海の怖さが伝わってきた。

 作中の音楽も素晴らしくよかった。久石譲はすごい。と改めて思った。

 

 ストーリーはまあ人魚姫と聞いていたけど、確かにその通りで、とにかく見ていて思ったのは、現実を考えてみてはいけない ということ。

 ファンタジーなんです、ファンタジー

 

 ポニョが魚から人間になったのはまあいいとして、 えっ、その波に飲まれてまだ運転できるのかよ、りさ!とか、 町がみんな水の底に沈んじゃった……あのスーパーの商品はダメになってるね……あーあ、かわいそう、とか、 なんで幼子を抱えた夫婦がフツーにボートに乗ってんだよ、とか、 そういうことを考えてはいけません。ファンタジーなんです。ファンタジー

 

 自分が宗介(主人公)と同じ年くらいなら、そんなこと考えずにのめりこんで見ただろうなーと思うにつけ、大人になっちゃった自分を感じました。子どもにとっては、とってもわくわくする映画なんじゃないかなあ。

 

 自然の描写も綺麗だし、宗介はお年寄りに優しいし、小さい子に見せてあげたい映画だと思いました。

 その分、大人が楽しめるかという点については、諸手を挙げて賛成、というわけにはいかないかも。

 なんといっても、知らずに身についた常識や既成概念を追い払ってみないと始まらない。 加えてストーリーもどちらかというとドラマチックな展開はなく、謎とかもないし、本当にストレートに突進んで見るという内容だしね。

 起承転結でいうと、転がないのだ。拡大版の承があるって感じ。起・承・大承・結みたいな。

 個人的にどうかといわれれば、私はすきですけど、人様に勧めるとしても、あくまで個人的に、と付くのは否めない。

 

 あと気になったのは、やっぱり声優。

 所ジョージは好きですけど、フジモトはいまいちだった。フジモトの声が所ジョージじゃなかったら、もっとよかったのに。

 あと、山口智子も正直下手でしたorz

 なんでそんなに棒読みなのー ジブリはいつも声優で落ちるね。すきなので残念。

 

 トータルで点数をつけるなら、78点ってところかなぁ。この場合、100点はナウシカラピュタということで。

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