のだめカンタービレ #22
むきゃー!!
新刊が出ている!買わなくてはっっっ
というわけで買って来た22巻。
千秋と自分がやりたかった演奏を、想像以上の形でRuiに実現されてしまって虚無感に襲われるのだめ。そこへ
「のだめちゃんがやりたかったこと、一度はやってみたいでショ」
というシュトレーゼマンの悪魔の囁きに耳を貸し、その手を取ったのだめは――
という21巻の続きである。 個人的に、21巻の
「わかってマス。自分は自分でもっと頑張ればいいって……わかってるんです」
というのだめの苦悩がすごく共感できて、「こうなった場合、のだめは(作者は)どうやってここから脱出もしくはこの状況を展開(=理解)させるのか!?」
ってことがすごく気になっていた。その回答は、この22巻ではまだ出ていない。
その前にやってきた、のだめデビュー公演。
で、その読者の要求に、余すことなく応えたのだめデビューシーンだった。
ここ嬉々として読んだ人、多かったと思う。自分も楽しかったし、嬉しかった。
しかし、「やってみたかったこと」を違う人と実現しても、のだめの問題は解決していないのだった……
抜け殻となったのだめは、センチメンタルジャーニー☆エジプトへ。(しかしなんでエジプト…)
ここで彼女が何かを掴むのかはまだ見えない。でも、「もういいでしょ」なんて言ってるので、まだちょっとダメなんだろう。
しかし、オクレール先生が何を考えているのかよくわからなかったんだけど、やっと今回わかってそれが一番スッキリした。
そしてそれは千秋の「言いたくない」不安と同じことだった。
オクレール先生が言っていることはきっと正しいけれど、のだめには難しいことだろう。確かに今のままでは。
何を失っても――千秋を失っても――音楽と共に生きるのが真の音楽家であり、それこそが本当のピアニストになる条件だとオクレール先生は言ってるわけで、のだめはここで、はからずも最後通牒を突きつけられるのだ。そうしてみれば、シュトレーゼマンの囁きは確かに悪魔の囁きだったと申せましょう。
のだめにそういう覚悟を迫るのは、作者がクリエイターだからだなあと感じさせる展開だ。
次回のだめはどうするのか? そんでもって、真一君も「真の音楽家」の犠牲になってきたわけで、そこに何があるのか、突き進む前に知っていくべきだと思う。 丁度父もやって来たことだし。
つくづく、展開が上手な漫画家さんだ。
というわけで、続きはエジプトからお送りいたします… ところで、のだめはあんなに学校休んで、クビにならないのだろうか?