読書百冊意自通ズ覚書

読んだあと、何かしらの余韻を残していく物語たちを、みんなどんな風に読んでいるのだろう?The note of reading one hundred books makes you understand more clearly.

世界の七不思議

世界の七不思議という本を、深く考えずに教養でも身につくかと思って手に取ったら、建物のことばかりが書かれていた。世界の七不思議って、建築物のことを言う[1]のだそうだ。知らなかった。

 七不思議というとナスカの地上絵とかピサの斜塔だと思っていたけれど、それは中世だの現代だのの七不思議[2]だそう。
 本書中の“現代”の七不思議では、UFOとか雪男とかネッシーネス湖の怪獣)のこととかが挙げられている。
 
 一番最初に書かれていた、フィロの選んだ七不思議は、背景が歴史的事実なので面白かった。
 二つ目の七不思議も面白かった。「メネメネ テケル ウバルシン」[3]が一体何の呪文なのかやっと解明。
 
 と、その辺りまではなんとか面白かったが、悲しいことにこの著者、文章が上手くないのだ。なので読み辛いし、退屈になってきてしまう。何が書いてあるのか、ものすごくわかりにくかったりする。さすがに昔の人なので語彙は豊富だけれど、いかんせん使い方というか文章自体が。
 最近殊に丸谷の文章及び「名文を読め」「伝達そのものが曖昧になっている悪文がある」的考えに触れているせいか、余計に文章の読みにくさが感ぜられた。
 しかし、文章の上手い下手は、半分は遺伝というか才能というか、センスの問題で、本人には如何ともし難いでせう。
 何人も文章のセンス持って生まれれば良いけれど、こればっかりは本人にはどうしようもない。
 

notes

[1]世界の七不思議とは、古典古代(古代ギリシャ古代ローマ時代)における7つの注目すべき建造物のことである。」by wiki

[2] しかしそういった情報も本書ではなく、後からwikiで得た情報というのがなんとも…。

[3] 明智抄の始末人シリーズに出てきていた呪文。キリスト教系の呪いの呪文のようだ。このシリーズ実は暗いので、このような呪いが出てくるのも納得。テキトーに作っていたわけではないのだな。だってこのマンガでしか読んだことない気がする。