読書百冊意自通ズ覚書

読んだあと、何かしらの余韻を残していく物語たちを、みんなどんな風に読んでいるのだろう?The note of reading one hundred books makes you understand more clearly.

2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

百年の孤独

大天使ガブリエルの名を持つ、ラテン・アメリカ文学界において最も偉大な作家の一人、ガブリエル・ガリシア=マルケスの作品の中で、最も有名にして大長編、「空前のベストセラー」[1]であり、1982年にノーベル文学賞受賞に至る作品となったのがこの『百年の…

十二の遍歴の物語

十二の短編の目次を読む前に見て、ガルシア=マルケスはまだ二冊目だけれど、好きなタイプの作家だと悟った。好感が持てる[1]タ イトルの羅列。タイトルに惹かれたまま、本文に入る。 始めに持った期待感、物語的世界(つまりガルシア=マルケスワールド)は…

ママ・グランデの葬儀

初のガルシア=マルケスの著作を、実際に図書館で借りるに至るには、丸谷の書評[1]の存在が大きい。丸谷はわりとラテン・アメリカ文学を、ガルシア=マルケス、バルガス=リョサ、ボルヘス、等の作家の書評を書いている。それで、ガルシア=マルケスに限らず…

プードル・スプリングス物語

未完のままチャンドラーがこの世を去ってしまった後で、後世のハードボイルド作家、ロバート・B・パーカーが後を引き継ぎ、完成させたのがこの『プードル・スプリングス物語』である。 プードル・スプリングス物語 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者: レイモン…