読書百冊意自通ズ覚書

読んだあと、何かしらの余韻を残していく物語たちを、みんなどんな風に読んでいるのだろう?The note of reading one hundred books makes you understand more clearly.

2004-05-09から1日間の記事一覧

『他人の顔』作品論 ─ 砂の城 ─

主人公である「ぼく」は、高分子化学研究所に勤める中年の男で、実験中、薬品を浴びて蛭の塊のようなケロイド状の顔になってしまう。 そして、顔を「喪失」してしまったぼくは、人々の対応の変化にとまどう。 自分は変わっていない。ただ顔を失くしたくだけ…