新聞のコラムで本書について知った友人は、こりゃ面白そうだ、と思ってこの本を手に取ったという。確かに、話に聞くだに面白そうだ、と思って借りた。 数学者の道を目指したが、孤独や厳しさに負けてしまったハナのことや、「学問を志す人の性格条件」につい…
今まで読んだ太宰作品[1]は、どうやら晩年(後期)のものばかりだったようで、中期の作品が多いこの短編集で持っていたイメージがずい分と変わった。 晩年の作品に比べて、一言で言うとやる気を感じる。頭で考えていることよりも、心象が描かれているとでも…
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